今経済混乱の突入が訪れようとしている。
アメリカと中国との貿易戦争でどちらも譲らず、このままでは世界経済にまで影響を及ぼしかねない。
この貿易戦争はアメリカのトランプ大統領が仕掛けたのだが、中国だけでなかった。
もともと、トランプ大統領はアメリカが貿易赤字担っていることが大きな問題だと指摘をしており、その貿易赤字を解消するために輸入品に関税を大きくかけるという方針。
その対象が、ヨーロッパや中国、日本というところだ。
アメリカは中国とあまり仲が良くはないのだが、その中国が関税をかけられたことに対してすぐに報復措置としてアメリカ製品に対して大きく関税をかけた。
これにより世界ではアメリカと中国の貿易戦争が始まると懸念があった。
単なる貿易戦争だけで終わるのであればいいのだがそのようにはいかなさそうだ。
トルコが今世界的にトルコ安となっている。
そのため多くの観光客が押し寄せているのだが、トルコの経済危機とも捉えられる。
このように世界のGDP1、2位の国同士が貿易戦争を起こすことで通貨危機にまで陥っている。
もちろん大きな要因はこの貿易戦争ではないのだが、このような世界的なニュースにより経済に大きな不安を押し寄せるのである。
この不安により思ってもみない方向に流れが傾くことだってある。
この貿易戦争は、まだ終わりを見せようとせず、トランプ大統領は中国へ第二弾の関税措置を23日発動させた。
主には、プラスチック製品、電子部品などの中国製品279品目に対して行われ、1兆6000億円に対して25%の関税がかけられる。
つまり、約3200億円ほどの影響ということになる。
この第二弾に対して中国は、引き続き反撃することを宣言しており、泥沼化していくことになる。
中国としては、正直アメリカとの戦争は避けたいのが本音である。
中国は、北朝鮮と似ている部分があり、見栄を張ると同時にブラフが得意である。
アメリカが第三弾の関税措置を実施した場合、困るのは中国だ。
そのため、北朝鮮と仲の良い中国だが、北朝鮮を交渉材料にトランプ大統領との首脳会談で決着をつけたいのだろう。
トランプ大統領は北朝鮮と会談までしたが何も進んでいない。
核開発をストップすることで合意したが裏では核開発を続けているというニュースまである。
そんな北朝鮮を中国にも介入させて本気でトランプ大統領の自分の実績を残したのが本音だろう。
トランプ大統領は、中間選挙もあるということでなんとしてでも実績を出して大統領の座を続けたい。
そのためには、アメリカファーストを貫き、貿易戦争だって引き起こす覚悟も持っている。
今までのオバマ政権で不満が溜まっていたアメリカ国民のハートを掴みに来ている。
そして何より中国は、毎年GDPの成長率を10%以上にしたい。
そうしないと中国共産党のプライドが許さないのもそうだが、国民が黙っていないのである。
資本主義ではなく社会主義である中国は、中国国民を豊かにしてきたため、中国人もあまり強く言わなかった。
しかし、経済停滞が見られれば中国国民も共産党一党の政治を許さないだろう。
アメリカとのプライドの戦いで株価が下がり、経済悪化を招くことは避けたいため今後中国の動向が気になるところだ。
コメントを残す