世界保健機関(WHO)が発表している世界の深刻な汚染都市ワースト14が全てインドの都市だったのですが、今回新たに発表された世界の深刻な汚染都市ワースト10がインドから7都市が選ばれました。
前は、全てインドの都市が独占していたのが、なんと中国の都市もこのランキングに入ってきました。
ワースト1の都市は、インドにあるデリーの都市グルグラムという都市になり、ほとんど発展していない都市になります。
汚水処理や水道と電気の供給システムなどもほとんど整っていないため、住民がディーゼル発動機を使用していることから深刻な大気汚染を引き起こしています。
インドにはこのように発展していない都市が多く、人口も非常に多いため空気汚染がどうしても進んでしまいます。
中国はよくPM2.5の影響で空気汚染がすごいと日本でもニュースになっていますが、今回は、中国の新疆ウイグル自治区のホータンが8位に入っています。
中国に住んでいた事がありますが、冬の中国は本当に空気汚染がすごいです。
もう空気が真っ白で目でもわかるほどの白さになります。
マスクをしている人も沢山いますが、マスクをしないと喉が痛くなり私ものど飴をよく舐めていました。
それぐらい空気汚染の影響はあるので、冬の中国に訪れる際にはマスクとのど飴は忘れずに!!
インドのカーンプルでは、2010年から2016年の間に173μg/m3のPM2.5が観測された。
これは人体にとって安全とされる10μg/m3に比べ、危険なほど高い数値となります。
なぜなら日本の環境基準として、1年平均値15μg/m3以下かつ1日平均値35μg/m3以下と定められています。
注意喚起するレベルになると1日平均値70µg/m3となります。
ちなみにこちらのランキングでは、PM2.5の濃度を基準としたランキングですが、そもそもPM2.5というのを知っているでしょうか。
微小粒子状物質(PM2.5)とは
大気中に浮遊している2.5μm(1μmは1mmの千分の1)以下の小さな粒子のことで、従来から環境基準を定めて対策を進めてきた浮遊粒子状物質(SPM:10μm以下の粒子)よりも小さな粒子です。
PM2.5は非常に小さいため(髪の毛の太さの1/30程度)、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系への影響に加え、循環器系への影響が心配されています。
世界の大気汚染国別ランキング
日本のPM2.5濃度は11.8μg/m3の159位で、世界の中では比較的空気が綺麗な部類に入る。 韓国は24.7μg/m3で、中国ほどではないが日本より大気が汚染されている。 世界平均値は39.6μg/m3。
順位 | 国名 | PM2.5 平均濃度 |
---|---|---|
1 | ネパール | 99.5 |
2 | カタール | 91.7 |
3 | サウジアラビア | 86.7 |
4 | エジプト | 79.6 |
5 | ニジェール | 73.0 |
6 | バーレーン | 69.0 |
7 | インド | 68.0 |
8 | カメルーン | 65.4 |
9 | イラク | 60.1 |
10 | アフガニスタン | 59.9 |
11 | クウェート | 58.9 |
12 | バングラデシュ | 58.6 |
13 | パキスタン | 56.2 |
14 | 中央アフリカ共和国 | 51.2 |
15 | 中国 | 51.0 |
コメントを残す