中国人の爆買いで日本製品が飛ぶように売れていることがよく報道されている。
その中で一時期話題になったのが日本の紙おむつの爆買いである。
あまりにも日本で紙おむつを購入してくため日本人が紙おむつを買えなくなるという報道が出たのも頭に残っているのではないでしょうか。
当時は、中国人に1人2個までというように制限を持たせて日本人にも購入できるようにしたりした。
そんな中国の紙おむつの消費量はアメリカを超えて世界No1の市場となっている。
日本の紙おむつは高級品であり、富裕層の購入が多い。
特に大王製紙のグーンが人気があるが、花王のメリーズも人気があるという。
花王に関しては市場シェアをわずか5年で3倍にまで伸びている。
その背景にあるのはアメリカ製品は、価格帯も中国製と日本製の中間に位置しており特質製はない。
安いものでいい中国人は中国製を購入するが、富裕層は日本製を選ぶ傾向にある。
そんな富裕層はなぜ日本製にこだわるのか。
理由としては、下記のような声が上がっている。
「日本製は安心安全で信頼が高い」
「中国製は品質よりも価格を1番に考えられている商品なので赤ちゃんが汗疹などできたりする」
「粉ミルクで問題があったように赤ちゃん製品は日本製が一番安全」
「中国の根本的なビジネスがおかしい」
中国国内では、利益分配の概念はなく、いかに自分達が儲けられるかという概念でビジネスをしている。
そのため、中小企業のような大企業に比べて弱い立場にあるものの利益がしっかり確保できないのである。
そんな中、日本企業は中小企業にもしっかりと利益を与えて、市場が安定している。
そのような中小企業がしっかりと儲かる仕組みがないといい商品は生まれてこない。
中国も日本と同じようにしっかりと中小企業にも利益を与える仕組みにしていかないと今後品質の高い商品を供給できないと思われる。
日本企業が作る製品は品質が高く、受け入れられない分野も出てきている。
それは、家電産業だ。
日本の家電は品質が高いことでバブル期は成長を遂げてきていた。
しかし、発展途上国の技術力も上がり、差がなくなってきたため価格の差における品質のメリットが生まれづらくなってしまった。
今回の紙おむつのように日本の品質がまだ需要がある分野も存在している。
それは赤ちゃんのような品質の高いものを購入したいと思う分野である。
親であればわかると思うが、子供とペットにはお金をかけるのである。
自分のことよりも自分が可愛がるものにはお金をかけたくなる。
そんな人間心理の働く分野で日本の品質の高さを存分に発揮していってもらいたいと思う。
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