日本の借金は大丈夫なのか? 麻生太郎氏の大丈夫論について解説します

麻生太郎

麻生太郎氏が『日本の借金は大丈夫。ギリシャのようには破綻しない。経済をわかってない奴が煽っているだけ』という日本の借金について大丈夫論を説いていることが話題となり、それを鵜呑みにしてしまう人たちが数多くいます。

しかし、借金をして大丈夫というのは本当に大丈夫なのでしょうか。

たしかにギリシャと日本の借金の仕方に違いはあり、一気に破綻することはないかもしれないですが、将来を考えると本当に大丈夫とは言えません。

当時は、ギリシャが破綻するかもしれないという状況だったので、日本国民を安心させるためにそのように公に言ったかもしれないですね。

今回は、その麻生太郎氏の大丈夫論を紹介し、実際の本当の話をしていければと思います。

麻生太郎氏の大丈夫論

麻生太郎

まず、初めに麻生太郎氏の発言を見ていきましょう!!

実際の麻生太郎氏の解説を見たい方は↓こちらをクリックしてください。
麻生太郎氏による「日本の借金」の解説が超わかりやすい! 「経済をわかってない奴が煽っているだけ」

発言の内容を簡単に説明すると

日本の借金というのは、国債を発行して借金をしています。

日本国債の購入者は、日本国民が94%で、その他の6%は他国なのですが、それ自体も日本円で買われているから外貨での購入ではない。

つまり、借金が日本円であることから、日本政府が日本の紙幣を大量に印刷すれば返せるという話です。
お札を大量に印刷すれば、お金の価値が低くなるので、インフレになります→逆に物価があがります。

これでもわからないという方により詳しく説明します。

あなたが日本国債を100万円保有しているとしましょう。
つまり日本政府はあなたに100万円借金しているということです。

現状の世の中の日本円の量が1000万円と仮定しましょう。
しかし、日本政府が日本円を大量に印刷すると決定して、1億円印刷したとします。

1億円余分に世の中に誕生したのであなたの100万の借金ぐらい余裕で返済できますよね?

麻生太郎氏は、日本はこれができるから大丈夫だと言っています。

確かに借金を返済はできるようになりますが、これに伴いものすごくリスクがあります。

それは、インフレになっているので物価が上がりますし、日本円が他国の通貨と比べて価値が下がり円安になります。

日本は他国に比べて貧乏になるんですね。

この状態で海外旅行でもいったら大変ですね・・・。

日本政府が借金を返済できても日本国民が生活できなくなります。

単純に世の中の日本円が1000万円から1.1億円と11倍の量が出回ることになるので、物価も11倍あがるということです。

今、100円で購入できているものが1,100円になるということです。

家賃が11倍になったら払いきれませんよね?

その分給料が11倍になれば生活できるかもしれないですが、絶対に給料があがるわけがありません。

麻生太郎氏は、借金返済のことしか話をしていなく、日本国民の生活の変化については何も解説していません。

更に日本の借金は、日本国民が94%借りているという意味の裏にはこういうものもあります。

日本の借金=日本人から借りている=日本という国は日本国民のものであり、その借金は日本国民の借金でもあります。

つまり、日本国民が借金を日本国民から借りて日本国民が返済義務があるということです。

あくまで政府という機関が仲介役として入っていると考えたほうがスムーズですね。

要するに、日本人は消費よりも貯金が大好きな民族で国民のほとんどが銀行に自分の資産を預金しています。

もし、日本政府が借金返済のために日本国民の銀行口座を凍結して没収すればいいという話です。

これはあくまで最終手段ですが、麻生太郎氏はこのやり方も裏には考えて大丈夫論を唱えている可能性はあります。

日本と他国の借金の仕方

先程、日本の借金の仕方については説明しましたが、他国とはどう違うのでしょうか。

ギリシャを含む他国は、同じく国債を発行してその国債を誰かに買い取ってもらっています。

その誰かがその国の国民だけではなく、外国の方も購入する比率が日本より高いんです。
また、日本であれば外国の人が購入するにしても日本円で購入しているというのもポイントです。

他国の場合、外国の方は色んな通貨で購入しています。

つまり、いくら他国がその国の政府が自国の紙幣を大量に印刷した所で、返済するにはその外国の方が購入している通貨で返済する必要があります。

ここで例を出して説明しましょう。

もしあなたが日本円でアメリカ国債を100万円分購入していたとしましょう。
その時の為替(レート)が1ドル=100円だった場合、アメリカ政府はあなたに1万ドル(日本円で100万)の借金があります。

その時、アメリカドルの流通量が10万ドル(日本円で1000万)だと仮定します。

そしてアメリカがドルを大量に印刷すると決めて90万ドル(日本円で9000万円)印刷しました。

そうすると単純に世の中のアメリカドルの流通量が10万ドルから100万ドルと10倍の量が出回ることになります。

皆さんお分かりかと思いますが、アメリカドルと日本円の為替が変動します!!

ドルの価値が10分の1になったので、1ドル=1000円という構図になります。

つまり、国債購入者がドルで購入していればドルを大量に印刷して返済すればいいですが、ドル以外の通貨で購入している人に対しては、結局ドルを大量に印刷したところで返済金額は変わらないということです。
※わかりやすくするために上記のように説明しましたが、違う点があることはご理解ください。

まとめますと日本と他国は、国債購入者の国民と非国民の比率が違うのと購入通貨が違うということですね。

借金をしている以上返済はしなくてはいけないので日本もいつかは荒療治で返済しなくてはならない時期がくる可能性があります。

そうなった時に日本円で銀行口座に預金していることはかなりリスクです。

日本円を他の何かに変換しておくことが自分の資産を守る方法です。

その他の何かというのは、金やプラチナのような実物資産に変える、ビットコインのような仮想通貨に変える、株やFX(他国の通貨)に変える。

上げたら数が多くてキリがないですが、日本円で持っていることはかなりリスクなので気を付けてください。

ちなみによく不動産なら安泰だという理論を唱える人がいますが、今から不動産を購入しても正直かなりリスクです。
あれは高度経済成長で不動産の価値が登り続けているからこそ価値が高かっただけで今の日本経済においては先行き不安なためやめておいた方がいいというのが私の考えです。

私個人的におすすめするのは、「金」「ビットコイン」「株」の3つですね。

金はこれから上がっていく資産だと思います。これはまた別の機会にご説明しますね。

ビットコインについては、別記事を読んで下さい。これを読めばあなたもビットコインを購入したくなると思います。
ビットコインとは?ビットコインのメリットをわかりやすく説明!

株については、日本企業は世界に誇る大企業が沢山あるので日本円の価値が下がっても需要はあると思います。

これからの世の中は、食料(水も含む)や資源(石炭、石油など)取り合いが起こるぐらいで戦争が起きてもおかしくない状況です。

国に頼って生きていく時代は終わりました。

いかに個人(家族)で生きていくかということなので、自分のスキルを高めてどこでも生きていけるようにしっかりセルフマーケティングしてください。

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    私は、色々なことに興味を持っており、経験の多さが様々なことに活きてくるなと思い日々勉強をしております。まだまだ未熟者なのですが、自分の能力を高めていき皆様に何かしら興味を持っていただけましたら幸いでございます。
    新HSK6級を保有しているため、多少は中国語がわかります。 皆様に有益な情報をご提供していけますよう精進してまいります!!!