今年の夏は、例年に比べてとても暑く猛暑日が続いている。
このような猛暑日では仕事が非常に過酷で嫌になってしまうかと思います。
しかしこんな猛暑日の中で労働者のやる気を出すために中国では猛暑日手当を支給しているということで今回はそちらについてご説明します。
まず猛暑日の定義をご存知であろうか。
最高気温35度以上の日:猛暑日、
30度以上の日:真夏日、
25度以上の日:夏日、
0度未満の日:真冬日と言います。
35度であればほとんどが35度を越えるため猛暑日だらけになるのも納得です。
この暑さは日本だけではなく、世界的に猛暑となっています。
そんな中、中国では気温が35度を越える猛暑日で屋外で働く労働者と、屋内労働でも温度を摂氏33度よりも低く抑えられない労働環境で働く人に手当が支給されます。
支給額は地域の当局が「標準」を発表してそれに基づいて支給額が決定されます。
この制度は、2012年に始まりましたが、1960年から一部でも実施されていました。
1960年からは、交通運輸産業や建設業、農業従事者だけが対象となっていましたが、社会構造の変化により働く場所も変化している中で2012年に改定がされたことから多くの人たちにも支給されるようになりました。
地域当局によって異なるが猛暑手当の支給額は、海南省の平均5,000円/月程度である。
北京の場合は、屋外作業員で約3,000円以上/月、室内作業員で約1,900円以上/月と働く場所によって違いがある。
ちなみに最も高額な地域は天津市となっており、1日あたり約500円の支給となるため、1ヶ月で計算すると15,000円/月となる。
中国ではしっかりと猛暑手当が全体に周知されているが、日本で猛暑手当というのをあまり聞いたことがない。
日本はそういった意味では遅れているところであるが、一部の会社では猛暑手当を支給しているケースもある。
例えば、福岡市内のある建設会社では、飲料代500円/日を支給している。
建設現場は非常に過酷であり、熱中症対策として水分補給が必須である。
そんな水分をしっかりと補給して欲しいということから社長が500円/日を支給して社員のやる気を出しているという。
日本では珍しいケースだが今後このような猛暑手当の普及を全国的に行って欲しいものである。
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