
なかほら牧場の取り組み
このなかほら牧場は、自然放牧で牛には自由に餌を食べさせています。
この自然放牧をやることで牛にはストレスに感じることもなく、ストレスフリーで自由に好きなものを食べることができるんですね。
これにより昔ながらの本来の牛乳になるのです。
現状の主流の牧場では、大量の牛乳をえるために海外からの輸入飼料を食べさせます。
そして、人工授精で妊娠させてより多くの乳牛を育てていきます。
1頭あたりの乳量は、なかほら牧場の牛の3~5倍にもなるため生産性が良いです。
また時間短縮のために高温殺菌(数秒)でやるため焦げ臭い味になるんですね。
なかほら牧場では、低音殺菌をしていることから30分かけてじっくり殺菌します。
そのため、温度による風味が損なわれないため本当の牛乳に仕上がるのですね。
生産性が低いためなかほら牧場の牛乳は1瓶1,000円もするんですね。
また、その牛乳が人気で非常に売れているということです。
牛乳の相場から考えると非常に高いですがそれでも売れるんです。
差別化の本当の意味とは
よく価格が高いと売れないということを耳にします。
例えば、食品メーカーが原料の値上げにより、価格を値上げせざるを得ないが価格があがると消費者が買ってくれなくなるから中々値上げに踏み切れないといいます。
たしかにこれは正解だと思います。
だって今まで100円で変えていたものが、ただ内容や質が変わらずに120円になったら消費者としては20円あがったメリットを感じづらいですよね。
単純に20円だけあがったというデメリットしか消費者に与えていないんです。
しかし、20円上がる理由が消費者にとってメリットと感じることができれば逆に売れるかもしれません!!
値段を上げる=消費者が買わなくなるというのは単なる固定概念なんです。
値段とその商品の価値を消費者にとって妥当なのか、消費者にとってそのお金を払ってでも欲しいと思ってもらえるかが一番重要です。
牛乳の話に戻すと大量生産しているごく一般的な牛乳であれば、その価格帯に合わせないと売れないでしょう。
しかし、大量生産している牛乳とはちがい、差別化されていれば値段が高くても売れるのですね。
その差別化をどのようにつけていけるかがポイントであり、難しい部分ですよね。
近年差別化をつけろと会社内で上司から言われることが多いかと思います。
この「差別化」という言葉が独り歩きしていて意味を取り違えている上司の人が多いです。
私の上司にも実際そういう方がいました。
「差別化しなきゃ意味がない。」
「他と同じことをやっていては意味がない。」
よく上司が言っていた言葉です。
確かに正解なのですが、意味を取り違えている人はとりあえず他でやっていないことをやろう!!
そのように思って、自分の主観だけで差別化できていると思っている人です。
差別化とは実際に客観的にそれをメリットと感じることができなければ単なる自己満に終わります。
つまりお客様に価値を感じてもらわなければ全く差別化できていないということです。
私の上司がもっとひどいのは。上司が「差別化だ!!面白いぞ!!」と思ってトップダウンで降りてくるものが全然差別化できていないし、面白くもないし、他でもやっていることという・・・
もう救いようがない感じですね。
愚痴に聞こえたら本当に申し訳ございませんが、私の上司ほど無能で勘違いしている人は少ないでしょうが、差別化の独り歩きで違う意味にとらえている人も少なからずいるのでしっかりと把握していただきたいです。
価格の高いものは売れる
価格の高いものをお客様がメリットと感じれば売れると書きました。
このメリットを感じる以外の理由で高い商品が売れるということがあります。
それは人間の見栄だったり固定概念です。
ブランド物が好きな人の中には、本当にいい商品だからブランド物を買いたいという人もいれば、単純にブランド物は価格が高いからお金をもっているぞという周りへのアピール(見栄をはる)で買いたいという人もいます。
さらに値段が高いもの=良い物という固定概念がある人はかなりいます。
自ら良い物だと見極める力がないと値段が妥当なのかどうかというのはわかりません。
値段を信用して、高い物であれば良いものだろうと思って買うしかないのです。
つまり、値段が高い物はある一定層には売れるんですね。
私の実家は呉服屋をしていますが、着物は高いです。
最近では一般家庭の人には、買えない物になっています。
しかし、着物はある一定層には未だに売れているんです。
もちろん私の実家は差別化されており、単なる呉服屋ではないため高くても売れるというのがあります。
大衆的な着物を扱っている呉服屋はかなり潰れていきました。
しかし、潰れていく中で生き残っている呉服屋は何かしら差別化されているか、単純に敵が少なくなってある一定層の消費者の需要だけで生き残ることができている呉服屋です。
このように差別化していなくても持ちこたえる体力、立地、お客様を大切にしていると複合的な理由がありますが生き残ることができます。
社会での自分の価値をつくる
なかほら牧場の牛乳のように自分の価値を高めることができれば職に困ることはなくなりますし、自分の強みを活かして独立することで会社に依存することもなくなります。
なかほら牧場の牛のように自由な生活を手に入れることも可能です。
そのためには、日々大勢の人と差別化された人間になるべく勉強する必要もあります。
また単純に勉強してインプットしただけでは世の中で使える力には変わらないのでアウトプットする必要もあります。
アウトプットして色々経験することで自分の本当の力に変えることができます。
日々勉強して自分を社会から求められる人材へとなるために自己マーケティングをしていってください。
参照記事はこちらから
なかほら牧場のHPはこちらから
こちらのなかほら牧場は、時代の逆をいっています。
その時代の流れに逆らうのも実は一つの勝ち方なのです。
時代の流れにのることは非常にいいことです。
なぜならその流れにお金も流れていくから。
しかし、そこには敵がたくさんいる状態であり、熾烈な戦いがあります。
時代の流れを作る側、つまり時代を先取って1番手にいる「人・会社」は大きく敵を突き放せます。
その1番手に追って後に続いていく「人・会社」はかなりの争いになります。
スタートが後になればなるほど苦しくなるんですね。